[088]「文明は壮大な空想の産物である」
まなざしのデザイン 第12章 空想を働かせる P284

空想は“空を想う“と書く
空とは“そら“ではなく“くう“である
“くう“とは何もないことを指す
つまり実体のないものを想うこと
それが空想だと言えるのだろう

単に見えないものを考えることではない
五感で感じられなくても存在するものもあるが
どこにも存在しないものを想うこと
しかもそれを実体のように捉えること
これは動物にはおそらくない能力だろう

この空想は素晴らしい力を持っている
あらゆるものを生み出す魔法の力だ
ただ想うことを何度も繰り返すことで
それがやがて現実になっていくのだ
文明はこうして”想う”ことから始まった

だがこの空想という能力は厄介な面もある
それは既に存在するものには使えないことだ
存在するものを想うのはもう空想ではない
知覚できる実体にこの力は使えない
空想は常に存在しないものを求めていく

だから空想とは常に未来を志向する
それはポジティブに聞こえるかもしれないが
いつまでも満たされないことでもある
私たちが幸福になるために空想は必要だ
だが空想に取り憑かれると幸福にはならない

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