[095]「ずっととどまって永続するものなど何一つない」
「まなざしのデザイン」第12章 空想を働かせる P296

子供の頃と今の自分を見比べると
とても同じ自分だとは思えない
そして今日撮った自分の写真を
数十年後の自分が眺めたならば
まるで違う人物と感じることだろう

すべては必ず変化していくという事実は
こんなに明らかなのにもかかわらず
私たちは変化する今から目をそむけ
変わらないものだけを見つめて
それを頼りにこれからを生きようとする

千変し万化するのに富をきずき
諸行は無常なのに栄華におぼれ
飛花も落葉するのに繁栄をもとめ
有為は転変するのに若さをおいかけ
万物が流転するのに墓標をつくる

量子の運動から惑星の運行に至るまで
この宇宙では全てが流動するという真理を
物理学者に教えてもらわなくても
はるか昔に人々は気づいていた
そして今も本当は気づいているはずだろう

それなのに永続するものを求めるので
儚さだけが私たちに残るのである
それでも人が永遠を求めてやまないのは
どこにも不変なものなどないと気づきつつ
抵うことでしか生きることができないからだ

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