百葉のまなざし 027/100

[027]「本当の創造性とは、すべての条件が与えられてから発揮されるのではなく、その場所に既にあるものをいかに条件にしていくのかという能力である。」
まなざしのデザイン 第6章 日常を冒険する P120

私たちが”創造”と呼んでしていることは
実は本当の意味での創造ではない
無からの創造は人間には出来ないので
私たちは自然の中に生み出されたものを
単に加工し構成しているに過ぎない

だが人間にも神の手による創造のような
何かを生み出す能力が備わっている
それを”創造性”と呼ぶのかもしれない
しかし対象物を生み出すことそのものが
この能力の本質ではないのだろう

創造性とは混沌とした状態に対して
何らかの秩序をもたらす能力を指す
混沌は創造に相対するものではなく
むしろ創造する上での苗床になるので
混沌は創造の母である

その秩序がないように見える事物の間で
透明に横たわっているさまざまな法則を
“発見”して事物をうまく導き組み立てながら
人は神の行う創造を模倣する
だから発見は創造の父と呼べるだろう

どのような混乱した状況であろうとも
それをそのまま受容しながら
手がかりとなる見えない法則を見いだし
はかない秩序を与えることで
人はかりそめの創造を楽しむのだ

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