百葉のまなざし 035/100

[035]「コミュニケーションの問題が言葉だけではない以上、論理的で理性的なアプローチだけでは役に立たない。」
まなざしのデザイン 第7章 場を組み替える P156

相手になにかを伝えようとするときに
いいまちがえなく言葉を発したとして
それが文法的に完全に理解されたとしても
伝えたいことが何も伝わらないどころか
その正反対の意味が伝わることもある

そして言葉がたくさん交わされていて
理路整然と会話が進んでいたとしても
その場で情報だけがやり取りされていて
お互いの大切なものが何も共有されずに
無為な時間が流れることもある

だが言葉を一言も交わしていなくても
ただ共に呼吸を合わせながら
その存在をしっかりと感じると
相手と少しわかりあえたような
気持ちが生まれることもあるのだ

自分の答えだけに目をうばわれて
相手の問いかけが聞こえないのならば
言葉は思っているほど役には立たず
理性はお互いの距離を生み出し
論理は対立を招くだけだろう

コミュニケーションが生まれるのは
単なるそれぞれの主張や情報交換をやめて
未来の損得や過去の経緯を抜け出して
いまのこの場をともに紡いでいくという
意思をお互いが持ったときなのだ

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