百葉のまなざし 055/100

[055]「すぐに刺激が得られるもの。すぐに結果が出るもの。すぐに変化があるもの。すぐに答えが出るもの。そして努力せずに楽に得られるもの。今の社会を見渡してみると、そういうもので溢れていないだろうか。」
まなざしのデザイン 第9章 自分を発見する P201

何かを仕込んでから出来上がるまでの
時間ができるだけ短いほど
価値があると私たちは思い込んでいるが
いつからそうなってしまったのだろうか
今の私たちはもう待てなくなっている

かつては待つ時間のほうが豊かだった
待っているあいだに想像し
待ち方に工夫をこらし
待った分だけよろこびも増したものだが
今では待つ時間は単なる空白になった

結果がでなければすぐ次へ進むことは
前向きに聞こえるかもしれないが
じっくりそこに身をひたして
何かを深く味わうことを
拒否していることでもある

蓄積された時間がある量を超えたときに
突然その質を変えることもあるので
それが一体どういうものであるのかを
とても短い時間で判断すると
何もわからないまま終えていくことになる

だが時間の短縮がビジネスとなった社会は
インプットからアウトプットまでの
タイムラグがどんどん短くなっていくので
その時間差はついにゼロを通り越してしまい
原因もないのに結果だけで埋められている

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