百葉のまなざし 064/100

[064]「私たちは、自分のことを自分が一番よく知っていると思っている。しかし自分とはこういうものであるという「意識」そのものが実はあいまいなものである。」
まなざしのデザイン 第10章 無意識を見つめる P226

この世に生を授かってから
最期に息をひきとるまでの間
どんな場所どんな時でも
必ずそこにあるただ一つのものは
自分という存在である

自分が自分であるという意識は
私たちにとって当たり前の感覚だが
自分が今ここにいるという意識と
これまでに経験したことの記憶が
自分が自分であることの証となる

だが意識の境界線は朦朧としている
内にも外にも自分は広がっていて
意識が及ばない範囲の方が大きいので
自分が意識している自分とは
光が当たっている部分に過ぎない

自分では意識することもなく
身体の中の臓器は勝手に脈動する
また自分では気づかない個性や特性を
自分ではない誰かのほうが
より深く把握していることもある

常にそこにある身近な存在だからこそ
意識のもとにおさめるのはむずかしい
その事実に気づいたときから
自分が知らない不可解な自分に出会うための
旅がようやく始まるのだ

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