百葉のまなざし 099/100

[099]「人間が持つ空想という素晴らしい能力は現実を生み出す。だから頭の中で描く空想をどのようにマネジメントするのかによって私たちは現実を変えることができる。」
まなざしのデザイン 第12章 空想を働かせる P300

想いはチカラをもっている
何かを成したいときには
まずは想うことから始まるのだ
頭の中で想い描けないものは
実現することができない

想いは言葉へ受け渡され
言葉は行動を方向づけ
行動は努力を呼び起こし
努力は工夫へ結びつき
工夫は実現を近づける

人は頭の中に描いたものを
めざして歩みはじめるので
何をどのように想うのかによって
向かう先が定められる
だから何を想うのかが重要だ

どのようなものであっても
頭の中で想うことは自由だ
どんなにしあわせなことであっても
どんなに悲惨なことであっても
私たちは頭の中に描くことができる

だから現実を豊かなものにするには
私たちの頭の中に想うものを
しっかりと管理せねばならない
欲や怒りや悲しみに染められていると
想いはその方向に現実化するのだ

百葉のまなざし 039/100

[039]「多くの人が良いと思っているものが、本当に幸せをもたらすのかどうかについても時々考えてみる必要がある。」
まなざしのデザイン 第7章 場を組み替える P172

モノの良し悪しの判断基準を
自分の内にはっきりもつのではなく
だれかの基準に大きく影響されて
簡単に変えてしまうことは
意外とよくあるのではないか

人は自分が思っているほど
自らの意思でかんがえて
日々の判断をしているのではなく
多くの人が目をむけているものに
心ををうばわれがちである

自分の感覚に自信がもてないと
多くの人の判断にしたがうことで
安心を得たくなるのが人情だが
もしその判断があやまっていたら
だれかのせいにできるのだろうか

何にしあわせを感じるかは
人にあずけることはできない
たとえだれもがよいというものでも
一度たちどまって眺めてみると
自分にはあてはまらないこともある

しあわせとは人によってちがうものだが
自分の中でもつねに同じではない
だから私たちはその都度ごとに
自らの心の声をさぐりあてて
耳をかたむけることが大切なのだ

百葉のまなざし 064/100

[064]「私たちは、自分のことを自分が一番よく知っていると思っている。しかし自分とはこういうものであるという「意識」そのものが実はあいまいなものである。」
まなざしのデザイン 第10章 無意識を見つめる P226

この世に生を授かってから
最期に息をひきとるまでの間
どんな場所どんな時でも
必ずそこにあるただ一つのものは
自分という存在である

自分が自分であるという意識は
私たちにとって当たり前の感覚だが
自分が今ここにいるという意識と
これまでに経験したことの記憶が
自分が自分であることの証となる

だが意識の境界線は朦朧としている
内にも外にも自分は広がっていて
意識が及ばない範囲の方が大きいので
自分が意識している自分とは
光が当たっている部分に過ぎない

自分では意識することもなく
身体の中の臓器は勝手に脈動する
また自分では気づかない個性や特性を
自分ではない誰かのほうが
より深く把握していることもある

常にそこにある身近な存在だからこそ
意識のもとにおさめるのはむずかしい
その事実に気づいたときから
自分が知らない不可解な自分に出会うための
旅がようやく始まるのだ